[クラシック] 最近入手したCD・DVD

ポリーニ 夜想曲

ショパン:夜想曲全集(初回限定盤)

ショパン:夜想曲全集(初回限定盤)

ピアノ界のミケランジェロ(って言ってしまっていいのかな?)、ポリーニが、ついにショパン夜想曲全集を録音しました。
ポリーニは、私がクラシック音楽にはまり出したころ(もう25年位前・・・)、ショパンエチュードポロネーズのLPを聴き、非常に衝撃を受けたピアノ奏者です。ピアノ奏者って、テンポを大きく動かしたり、すごい節回しをつけたりと、自由に弾く人が当時多かったなかで、楽譜をひたすら掘り下げることを極めるとこういう感じになるのかなと、新鮮な驚きを受けました。このCDでは、テンポは微妙に揺らしていますが、ごくごく自然。また、旋律と伴奏のタッチの対比はまだまだ健在です。
この人の上手いところは、ペダル使いとタッチとの絶妙なバランスだと私個人としては思っています。かなりペダルを使用しているように思えるのですが、響きすぎず、きちんと旋律は音が立って、伴奏はドルチェで聴こえてきます。全然濁らないし。どういうこと? 初めて聴いたときから25年経っても謎は深まるばかり。

■ボザなど 金管五重奏

Parable Original Works Brass Quinte

Parable Original Works Brass Quinte

ボザの金管五重奏曲「ソナチネ」と言えば、これまではフィリップジョーンズの演奏しか知りませんでした。このCDは、カップリングにパーシケッティの"Parable"、ターナーの"Ricochet"が入っているということでこの辺り、特にパーシケッティに期待して購入しました。
演奏ですが、非常に上手なんだけど、何か物足りない。はじけてないですね。ウィットに富んでるわけでもなし。パーシケッティなんかは、主題にもっとこだわりをもって演奏して欲しいですね。テンポは遅いのにサラサラと流れてしまって、起伏に富まなさすぎです。あれじゃただの長い曲という印象しかもたれません。でもとても上手ですけどね。

ベートーヴェン 交響曲 アバド

ベートーヴェン交響曲全集 Vol.1 [DVD]

ベートーヴェン交響曲全集 Vol.1 [DVD]

ベートーヴェン交響曲全集 Vol.5 [DVD]

ベートーヴェン交響曲全集 Vol.5 [DVD]

私がベートーヴェン交響曲第5番、妻が2番と7番の本番を間近に控えているのに乗じて年末に購入。
アバドはえらく痩せてましたので、例の大病の影響でしょうか。そのせいか、妙な脂っこさが抜けて、洗練された音楽になっていると思いました。アバドはあまり好きではなかったのですが、見直しました。
面白かったのは5番の繰り返し。3楽章のダカーポもやるし、4楽章も繰り返すし、えらく長い5番でした。聴いているだけでおなかいっぱい。
それはそうと、5番で木のフルートを吹いているのは、トラでしょうか? 大変上手でびっくりしました。