最近買ったCD

最近たて続けにCDを買ったので、書き留めておきたいと思います。
まず1枚目。ドゥダメルシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの『フィエスタ』ですが、アマゾンにないのでこちらを参照。

パイパーズの解説を読み、ついネットで衝動買い。皆さん若いパワーというのか、非常にノリが良くて聴いてると明るい気分になりますね。アンコール的に入っているウェストサイドのマンボは特に面白かったです。パーカッションのたたき方がまったく違うのが大変参考になりました。客席が盛り上がっているであろう様子も良く分かるし、こういう演奏会が出来たら楽しいだろうなと思います。

もう1枚がこれ。

言わずと知れたカラヤンの最後の来日公演のブラ1です。当時FMで聴いた時はさほど感動を覚えなかったのですが、その理由はブラ1のホルンがメルヒオールではない音がしたためという単純なものでした。エアチェックはしたものの、がっかりしてテープを聴き直さなかったしね。テープもどこに行ってしまったのか分からず。
今回頭をまっさらの状態にして聴き直しましたが。ちょっとした衝撃を受けました。まさに集大成というか、渾身の演奏といった感じがします。ちょっと神がかっているような。
特にブラ1の最後のフェルマータの1音がすごい。あの間合いというか、全員の音が出るタイミングというか。ピッタリ揃ってはいないけど、とてつもなく大きな楽器を鳴らすとああいう鳴り方をするんだろうなというか。時節柄不謹慎な例えかもしれませんがP波とS波のズレみたいな大自然の響きというか。
オケ全体が一つの楽器のようにという喩えはよくありますが、それを超えて、全部の音、間合い、息遣いが渾然一体となって楽器の音を超越した一つの世界を創出した現場にいるような気分になりました。多分こういう演奏を生で聴いたら、「ブラボー!」とか叫んでる余裕はなく「ウォー!」とか言っているんだろうなと。