優れた指導とは?

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今週末はオケやアンサンブルの練習はなし。久しぶりです。

2日の土曜日は、子供(6歳)のヴァイオリンのレッスンに立会いました。
子供のヴァイオリンの先生が多忙のため、3ヵ月だけ代打の先生が来ることになり、この日は初顔合わせです。

今までの先生の指導は結構厳し目だったのですが、今度の先生は、初めのためか、エラく子供を褒めまくります。
大丈夫か、そんなに褒めて?
うちの子はつけあがるタイプだからなあ、などと思って聞いていたら、褒めちぎった後に要求してくる内容は結構厳しい。果たしてウチ子供は理解しているのか? 褒められたことに気を良くして、肝心の要求内容を全然聞いてないんじゃないだろうか?
翌日子供に、先生から注意されたことを思いつく限りリストアップさせましたところ、一番肝心な部分はやはり覚えてなかったようです。

こちらでは、「怒り派」「ホメ派」などという議論がありましたが、基本的に褒めると叱るは両輪と思います。褒めるときは褒め、叱るときは叱る。
褒めるだけ、叱るだけというのは、よほど完璧か、よほどヒドイ場合ではない限り指導方法としてはあり得ないと考えます。上記のブログの議論は極端なのをあえて分かっているのだとは思いますけどね。

「褒める」が先か、「叱る」が先かというのはあるかもしれませんが、指導を受ける人がきちんとできるようにするという目的を達成することは、最も重要なことです。
さらに、優れた指導者は、その順番、ウェイトのつけ方を非常にうまくやりますよね。指導される側のモチベーションが上がります。
金管アンサンブルで有名なトランペット奏者で、「オレはできるがキミはできない!」という指導をする方がいますよね、上野あたり吹いている方で。学生時代に大変お世話になりました。私の尊敬する人の一人です。あの方も、ここ一番の褒め方はとてもうまいですよね。

さて、ウチの子の現状では、先に褒められすぎると調子にのってしまうんですね。したがって、レッスンでは褒めるのは手短にしてもらった方が良いなと思いました。その分家で確認作業、というか叱ることがさらに増えるなと。そろそろSUZUKIの4巻に突入するので、ちょっと心配。

あ、ちなみにその次の日に、同じリストアップを子供にさせたところ、今度は全部思い出せていたようです。ヴァイオリンは好きみたいなのでまあ、まだ大丈夫でしょう。、



最近、仕事では、新人(と言っても親会社からの出向者)の教育担当ということをやっております。
その新人は、1週間前からほかの仕事をロクにせずに、やり方の詳細を書いたマニュアル(ったって3ぺーじくらいじゃないか)を読み込んでいたはずなのに・・・
なぜ実際の仕事になると手順が守れない?しかも「私なりに一所懸命やっているので、それを評価してくれ!」だあ? 納期の5時間前に手順が異なる方法で作成した間違いだらけのデータを出してきて、何コレ? しかも、「受け入れる体制がないくせに新人を採るセクションが悪い」んだってさ。

いかん、こんなところにグチを書いてるようじゃ。怒りブログに影響されてしまったようです。
それにしても、世の中にはいろいろな人がいるものですね。勉強になりました。いや、あるいは、私の指導能力を試そうという陰謀かも。