本と遊ぼうこどもワールド

ホルンの話でも音楽の話でもありません。ちょっと前になりますが、5月最後の週末の話です。近所のジャスコに行こうとしていたら、妙に顔が小さくてバランスが悪いアンパンマンの着ぐるみに出くわしました。なんだろうと思ったらこれ。題して「本と遊ぼう こどもワールド児童図書展示会」。イベントも興味は若干あったのですが(ウチの子は工作好きですし)、それよりも、

同センターでは約16万冊の児童図書を在庫しており、

というところが気になったので、最終日の午後に行ってみました。
私の住んでいる地域は、小さい子供のいる家庭が多いのが特徴で(町を歩いていると、どこが少子化?って感じです)、それに合わせて地域の本屋においても、子供向けの本が結構置いてあるのですが、どの本屋も似たり寄ったりの品揃えで、どうも今一つなんですよね。
入ってびっくり!!すごい品揃えでした。とても一日じゃ見られません。普通の本屋ではあまり見ることのできない大型絵本とか(一冊1万円とかするやつですね)、非常に凝った作りのしかけ絵本(飛び出す絵本)とか(しかけ絵本の作り方の本までありました)、大人が見ても面白いものも数多く展示されていました。
しかし、品揃え以上にびっくりしたのが、その客入り。
展示会翌日のプレスリリースでは、

日販は、5月28日(土)、29日(日)の両日、東京ブックセンターにて「本と遊ぼうこどもワールド 児童図書展示会」を開催し、期間中1,500人の来場者で賑わった。

とありますが、この地域は30〜40代の子持ち世帯が多くて都内でも有名な地域なのに、2日で1,500人の集客じゃ失敗だろう普通。しかも、イベントがない時間は、展示コーナーはガラガラだし。私はおかげで本が探しやすくて助かりましたが。しかしながら、終了時間30分前にはすでに終了体制。展示してあった大きな仕掛け絵本は片付けられてしまいました。別の展示品のところでは、何かのパーツがなくなったらしく、スタッフが「○○○の部品消失事件」とか言って談笑してるし。せっかく見たい本、買いたい本がいっぱいあったのに、ちょっと居づらい雰囲気になり、適当に3冊程度買ってその場を後にしました。やる気あるんだろうか?まあ確かに、この時間になると10人くらいしかいませんでしたので、気持ちは分かるが。普段直接消費者を相手にする商売をしていない会社の主催なので、まあこんなものなのかな。ちなみに、終了30分前の展示会場の人入りは、こんな具合でした(このうち、半数以上はスタッフ)。

※(追記)最初にアップしたときは、写真が入ってませんでした。失礼いたしました。
一応関係者の方々が見ているかも知れないので、集客に失敗した理由を書いておくと、
●告知が極めて不十分
展示会場のビルの前でチラシを配っただけでは、なかなか集客できないと思いますよ。近隣の幼稚園や小学校に園児・児童へのチラシ配布の依頼をしただけで、相当違うと思いますけど。
●開催日に地域で別のイベントあり
土日の2日間の開催期間中、近隣の小学校は運動会のオンパレードでした。運動会が終了して帰宅すると午後4時くらいになるので、5時に終了してしまうイベントはちょっと行けません。運動会だけでなく、何かの発表会とか、地域の祭りとかイベントが多いのもこの地域の特徴ですので、その情報を事前に仕入れておくべきです、当然ですが。

なんと言うか、イベント開催の基本中の基本ができてません。他の来場者も、その品揃えに非常に感動してましたし、すごいなと思ったのはうちの一家だけではないなずです。本当にもう歯がゆい感じ。
品揃えだけで十分客を呼べるポテンシャルがあるのだから、もし来年やるとすれば、ちょっとやり方を考えればもっと盛況になりますよ。というか、是非やって欲しい。来年は期待しています。