本番終了 まあまあかな?

melchi2005-09-14

9/11(日)は、オケの本番でした。

テンションも体調も下がり気味

前日の9/10(土)の練習では、チャイ4のテンポが突然遅くなった上に、練習時間は20分もオーバーするし、すっかりテンションが下がったまま、本番の日を迎えました。
最近のハードワークで疲れはピークに達していたため、本番当日はギリギリまで寝ていようと思ったのですが、6時前に子供が騒ぎ始めてたたき起こされ、寝不足のまま出陣です。

ステリハも今一つ

まずはステリハ。ホールはすみだトリフォニーということで、ホルンは非常に吹きやすいです。しかしながら、今回スペイン奇想曲の1stとチャイコの4番の3rdというきつい乗りばんですので、ステリハはちょっと楽をさせていただきました。あとでパートリーダーにそのことを指摘されましたが。
残響に助けられ、吹きやすくはなったのですが、相変わらずテンポが定まらず、チャイコの終楽章などは結構な変更があり、またまたテンションが下がります。これで本当に本番を迎えるの?みたいな。実際、弦楽器の指が回ってないところとかいろいろあるのですが、それって本番直前に「できないようだから遅くしよう」って性質のものではないと思うしね。本振りの練習は多かったんだから、もっと前に指摘しておこうよというのが半分、指回りはもうちょっと前からさらっておこうよというのが半分。
そういう自分も、ステリハでは、スペ奇のホルン四重奏の部分は相変わらずどう吹いてよいのか分からない状態でした。さらには、息が足りなくなってブレス禁止の箇所で息継ぎする始末。
最近分かってきた(って今頃遅い)んですが、この四重奏の部分を普通の3拍子で捉えているから訳が分からなくなるんですよね。もっと大きく5小節ごとに捉えないと。チェレブニンの「6つの小品」に出てくるような変拍子系の曲なんだよなあ、しかも民謡系の。ついつい「息を持たせること」に主眼を置いてしまい、歌を忘れてのっぺりした感じになってしまう自分が悲しいです。ステリハ後には、2人の団員の方から四重奏の歌い方やその後のソロのリズムなどについて細かい注意を受けました。この期に及んで...

ステリハ後

「ああこんな曲引き受けるんじゃなかった」と後悔しながらも、ステリハは楽に吹いたので良いウォームアップになり、唇の状態が結構良くなったのが大きな誤算でした。あとは寝不足を直すためにまず仮眠を取ること、さらに緊張対策さえうまくできれば、どうにかなるかも。
仮眠については、本番前に20分くらい取らせていただきました。トリフォニーは中野ゼロのように眠りやすいソファーがないのが最大のネックですが、どうにか舞台裏のソファーの場所を確保。そのソファーでお昼を食べていた方には申し訳なかったですが、ご容赦のほど。

ザイフェルトの緊張対策

もう一つが緊張対策です。以前別オケにいたときは緊張は滅多にしなかったのに、最近緊張することが多いので、その理由をここのところずっと考えていました。「息が入らない」「アンブシュアが崩れている」など現象面ばかり考えてしまい、出口が見えない状態が続いていたのですが、本番直前にやっと思い出しました。以前はザイフェルトが雑誌で語っていた緊張ほぐしの「おまじない」を真似していたんですよね。左手は小指だけ引っ掛けて楽器を支え(右手は適当にベルの中に入れたまま)、楽器の重さを感じること。これで肩の力が抜け、息が入りやすくなります。体が落ち着くことで集中もできますし。とりあえず、四重奏の前にこれをやることにしようと決め、いざ本番。

さて本番

スペ奇の1曲目と2曲目の間のインターバルのところで、早速「おまじない」を実施し肩の力はどうにか抜け、四重奏は無事攻略。この部分はうまく行ったように思います。その後の、コールアングレに続くソロの部分は、残念なことにGの音を一回引っ掛けててしまいました。あとはゲストップの部分も含めてなんとかソロを乗り切り、気を良くして後半は全開です。いやあすごいすっきりした。憑き物が落ちた感じとはこういう状態ですね。
オケ全体も、これまでにないスピードのコーダだったにもかかわらず、ハイテンションかつ例の大音量で、最後はなかなかカッコよく終われたと思います。
チャイ4までは、引っ掛けたGの音について何人かに言ってみましたが、皆さん気づいてないようでした。
で、メインのチャイ4。憑き物は先ほど落ちたので、全開で臨みました。あまり良くないのかもしれませんが、最初から最後まで楽しませていただきました。ステリハまでがウソのようにオケ全体の緊張感も高く、おまけにスピードもノリやすいところまで戻っていたので突っ走っていた部分もあるかもしれませんが、この曲には合っていたと思います。
まだ自分では出来上がりの演奏を聴いてもいませんし、アンケートも見てませんが、聴きに来ていた知り合い数人の評価では、なかなか良かったようです。個人的には、スペ奇のGを引っ掛けた以外は、まずまずの出来でした。

今後は生活改善が課題か

周りの人には黙っていましたが、今回の演奏会は結構キツイ上に比較的大変なソロがあるので、結構いろいろな取り組みを行いました。寝る前のブレスコントロールの練習とか、体感速度に合わせたゆっくりのテンポでのソロの練習とか。さらには、4日前から禁酒したり、キーボードと音程合わせを行うなど、久しぶりに本番前に大いに悪あがきもしました。やはり真面目に取り組まないと、いい結果は出ないですね。真面目に取り組んでもGは引っ掛けたんだしね。日頃の適当な生活を改めなければならないなと、痛感させられる演奏会でした。他人の評価は良くてもちょっと寂しいみたいな。