ハイドン結構いいですね。

そうそう、昨日やっとギブスが取れました。まだ、指を動かすなと言われている上に、取り敢えず一週間は電気治療が必要らしいです。左手の指を痛めて電気治療なんて、里中みたいですね。

さて、昨日の日記の続き。週末の夜はいつもビール発泡酒を飲みながらテレビをだらだら見たりして過ごすのですが、この日はテレビも面白くないので、最近購入したDVDを見てみることに。

ヤンソンスの指揮をこれまできちんと見たことがなかったので、以前からチェックしていた一枚。でも収録曲目が私の趣味とずれているので、パユ好きの家人をたきつけて家計扱いで購入。
メインの幻想交響曲、中プロのモーツァルトを押しのけて、ダントツに良かったのがハイドン交響曲(いわゆる「びっくりシンフォニー」)でした。これまでハイドンと言うとあまり良くない印象を持っておりました。映画「アマデウス」で、モーツァルトサリエリを馬鹿にした物真似をするシーンがありましたが、あそこまでひどくなくても、何となく音楽から感じる根底はモーツァルトが馬鹿にするところのサリエリと同じと言うか、固い人なんだろうなあと。クラシック音楽の基礎を作り上げた偉大な人物の一人であることは疑いのないことなんですがね。
と思っていたのですが、固く感じるのは、これまで私が聴いていた演奏に問題があったからと認識するに至りました。このDVDの演奏は、音楽の流れが非常に良く、メロディーが歌に満ち溢れていて、とはいえしつこくなく爽快ささえ感じます。それをサポートするヤンソンスの動き(百面相とも言うが)も秀逸です。感動いたしました。
さて、購入する口実となったパユのモーツァルトのコンチェルトは、残念ながら私の趣味には合いませんでした。ピアソラ(タンゴの歴史)とかプロコフィエフ(フルートソナタ)のCDは鳥肌が立つほど良いんですけどね。モーツァルトは、調子が良い時のランパルのようなキラキラした感じが好きかな。

ピアソラ / タンゴの歴史 ラテンの歌と踊り

ピアソラ / タンゴの歴史 ラテンの歌と踊り

プロコフィエフ : フルート・ソナタ & ドビュッシー : ビリティスの歌

プロコフィエフ : フルート・ソナタ & ドビュッシー : ビリティスの歌

メインの幻想交響曲は、おっかなビックリという感じ。ヤンソンスのディテールへのこだわりを、オケメンが違和感を持って捉えている様子を感じ取りました。上手いけど乗れていない印象。
でも、前プロを聴くためだけでも購入する価値はあるDVDだと思います。高いけど。